2004/11/30        第17期 第1回 例会        第17期会長 十河 尚子

会計
高橋信子(阿波)
第一副会長
坂東登子(豊中)
会長
十河尚子(会長)
第二副会長
田中佐和(帝塚山)
書記
田中征子(堺東)

年間テーマ


                                       第17期会長 十河尚子
 「学ビテ然ル後ニ足ラザルヲ知リ、教エテ然ル後ニ困(クル)シムヲ知ル。・・・故ニ曰ク、教学相長ズルナリト」 (出典:礼記)
 私自身、毎日のようにこの言葉を実感しております。人に物を教えるとき、その内容の倍以上の知識が必要です。 それでもいざ教えはじめると、これで良かったかしらとか、曖昧にしか覚えていない事に気付きます。 つまり、人に何か教える時には自分も学んでいるのです。又、教える事すなわち伝えたいことがどれだけ伝わったか、 これは伝える側にも責任があります。コミュニケーションの技量は、その手段がe-メール、電話、Fax、手紙などでも、 伝える側の技術に負うところが多い−−−と言うことを自覚するだけでも伝わる割合は増加するのではないかと思います。
 伝える相手のバックグラウンドも考慮に入れなければなりません。以前、小学校6年生に算数の「つるかめ算」を 教えていた時のこと、一生懸命説明していた私にその女の子は『鶴って足2本やった?』と聞きました。 小学生に鶏の絵を描かせると足を4本描く子がかなりいるそうですが、わかっているものと思って説明していても 根本的なことがわかっていなければ、結局何も伝わらないのです。「ここで定足数を確認します。」と教えても 相手が定足数の意味をわからなければ何も伝わりません。
 指導力の向上のためには、双方向のコミュニケーションの重要さを認識し、相互理解のためには、 相手のバックグラウンドを考慮にいれた対応が必要だと思っています。