ITC堺東クラブ教育 (2002.2.5)     
  プロ(Pro)・コン(Con)賛否両論

プロは賛成、コンは反対という意味のラテン語からできています。
一つの論題でプロ側とコン側の考えを述べ合います。
自分の考えを述べ、説得する力を養います。
尋問、反駁がなく相反する考え方が習得できます。
ディベートの入門編としても活用されると良いでしょう。
ディベートでも同じですが論題を決めるのが成功させるポイントの一つになります。
論題の主旨は現状からの変化を求めることで、常に肯定文で表します。
一般に、事実論題や信条論題よりも政策論題が好ましいとされています。その理由は、事実論題には議論の余地が余りなく、反対に、信条問題には議論の余地が多すぎる場合があるからです。
例:「自治体は一定量以上のゴミを有料にすべきである」

応用1.プロ・コン スピーチ(Pro&Con Speech)

論題を調査、分析して自分の立場を決め一人でプロ側、コン側の見解を述べます。
論題に賛成ならば賛成側の論点からスピーチをし反対側の論点も述べます。
論題に反対ならば反対側の論点からスピーチをし賛成側の論点も述べます。
さらに出来れば、具体的な改革案、解決策を提示します。
スピーチが終わってから質問を受けます。
いわば一人でするディベート(self−debate)といえます。
一人で両方の立場を述べることにより、一層論理的に考え説得力が養われます。

応用2.プロ・コン 評価

数人のメンバーが二派に分かれてプロ側からは良かった点を、コン側からは改良すべき点を各人一点ずつ述べ合います。
これは、1984年に当時のRuth Shcppard国際会長が来日されて名古屋で日本の会員のために評価ワークショップを実施、その時に示された評価方法の一つです。
簡素に評価するのに効果的であり、評価の方法に変化を持たせたい時に使用すると良いでしょう。

応用3.プロ・コン・アーギュメント(Pro&Con Argument)
      アーギュメントとは議論をするという意味です。

目 的 : 論題に対して多くのアイディアが出せたかを競います。
方 法 : プロ側とコン側の人数はなるべく同数とする。
      アイディアを出す時には箇条書きの要領で、簡単明瞭に出す。
時 間 : 5人位(一方)―3分位、10人位(一方)―5分位。
      慣れるに従って時間を増やすと良い。
      時間を決めてもアイディアが出尽くしたようなら、途中でやめる。
判 定 : アイディアがたくさん出た方を勝ちとする。
       内容的に疑問があるものは1つと数えない。
       内容が似ていたら質が高いと思われるものを優先する。
       同点なら、質の高いアイディアが出た方を勝ちとする。
役 割 : 議長(リードする)
      プロ側、コン側、何人でも良い。
      ジャッジ(奇数、議長が兼ねても良い)
進め方 : プロ側とコン側に分ける。
      アイディアを出す人に手を挙げてもらい早い者勝ちで指名する。
      両グループの手が挙がったら、交互に当てる。
      たまに手を挙げる人を優先する。

プロ側とコン側の立場を入れ替えて2回目をしてみると、頭の切り替に役立つ。
1回目と2回目とは違うアイディアを出し、同じにならないこと。
時間は1回目と同じにする。

   参考資料:カウンスル5第11期第2回例会教育資料
          都クラブ・堺東クラブ教育委員会資料
     (第12期 堺東クラブ教育委員会) 

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